2026.03.13
宮本ゼミのバスツアーでダム見学
経営学部の宮本ゼミとJR東海バスがコラボしたバスツアーが今年も行われ、3月12日は岐阜県八百津町の丸山ダムに向かいました。このツアーは今年で3年目。宮本ゼミの学生が企画し、愛知東邦大学と産学連携協定を結んでいるJR東海バスが協力してツアー商品に仕上げ、一般に販売しました。コースの選定や訪問先との交渉、当日の資料の作成やガイドも学生が担当しました。
今年のツアーは2種類で、1つは「“春日井の魅力”応援ツアー」で、これはすでに盛況のうちに終了しています。もう一つは今回行われた「心とおなかを満たしつくすダム!ダム!八百津!ダムツアー」です。八百津町の木曽川にある「丸山ダム」は完成して70年。このダムの機能を高めるために、50メートル下流に20メートルかさ上げした「新丸山ダム」を建設中です。これが完成すると、丸山ダムは新丸山ダムのダム湖に沈んでしまいます。現在のダムを使いながら、先進的な技術を使っても10年以上かかる難工事です。
ツアーの出発地はJR名古屋駅です。午前8時半、中型バスは乗客20人と学生スタッフなどほぼ満席で出発しました。あいさつに立った大竹理玖さん(3年)が「ダムに沈むダムが見られるのは今だけです」と気分を盛り上げます。目的地までは学生たち4人が自己紹介を兼ねたクイズで笑わせ、乗客たちの気持ちをほぐします。人間健康学部の松永ゼミがパッケージを考えた健康シールがクイズの景品として配られました。
最初の訪問地は岐阜県川辺町の「ライン生コン株式会社」です。コンクリートの塊であるダムの材料を学習する狙いです。生コンはJIS規格で製造から90分以内に使わなければならず、ダム工事では現場に専用のプラントを建てて生コンを作っているそうです。製造プラントを見学し、コンクリートを好みの型に流し込みマグネットを作りました。愛知県内から来たという親子連れは「ダムも興味深いけど、これも楽しい」と作業していました。
昼食は八百津町に移り、お店で名物のダムカレーを食べました。
いよいよダムの見学です。新ダムの説明を受けた後、まずは丸山ダム管理支所から現在のダムと新ダムの建設現場を眺め雄大さを実感します。さらにダムに降り、ダム本体のキャットウオークを渡り、放水ゲートなどを見学しました。川底から60メートルの高さがあり、なかなかの迫力に圧倒されがちでした。
見学の後はお楽しみタイム。栗きんとんが名物(残念ながら売り切れでした)の「緑屋老舗」と「花盛酒造」に立ち寄りました。乗客はダム本体内で熟成させたダム酒などを試飲し、お土産に購入していました。参加者には、学生が考えた特製ダムカードも配られました。午後7時、バスは無事に名古屋駅に到着しました。乗客は笑顔の学生スタッフに見送られ、家路につきました。
大阪から参加した50代の男性は「コンクリートやダムの知識の深掘りがあってよかった。大学生が企画し、ガイドまでしてくれて、ここまでやってホンマかなと思いました。コラボとしては大成功じゃないですか」と満足気。またダムが好きで知多から参加した70代の夫婦は「ダムにも入れたし、いい企画を作ってくれて、今日は本当に楽しめました」と学生に笑顔で答えていました。
学生リーダーの鎌田彩華さん(3年)は「ダムやコンクリートなど貴重な体験で楽しんでもらえたのかなと思います。私たちがうまくできたかどうかは分かりませんが、お客さんに助けてもらった気がします」と話していました。
JR東海バスの担当者も「学生のガイド力も上がってきて自信になっているようです。それがお客様にも伝わり、笑いや拍手が起き、車内が盛り上がっていました。喜んでいる声がたくさん聞けて良いツアーでした」と学生たちを労っていました。
同行していた宮本佳範教授は「回数を重ねるごとに学生が成長した感じがあります。お客さんから、すごく楽しんでいるという声が聞こえてきて、人を喜ばせる仕事にやりがいを感じてくれているのかな、と思います」と学生の成長に目を細めていました。
このダムツアーの最終回が3月16日に開催(ネットで受付中)されます。
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