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TOHO INTERVIEW

【第62回】 コロナ非常事態で激変したカナダ留学生活 オンライン授業では日常生活にリズムを

カナダ・トロントに留学中の

伊佐治龍さん

経営学部国際ビジネス学科4年生

伊佐治龍(いさじ・りょう)

 2017年に経営学部国際ビジネス学科の2期生として入学。愛知東邦大学が2019年度に制定した留学期間中約1年間の学費相当額を免除する留学特別奨学金規程の初の適用を受けて2019年10月からカナダに留学中。トロント市にあるカナダ最大の語学学校ILAC (アイラック、International language Academy of Canada)で英語力を磨いています。福井工業大学附属福井高校出身。実家は名古屋市。

 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、大学キャンパスも多くが閉ざされたままです。カナダ留学中の経営学部国際ビジネス学科4年生の伊佐治龍さんに5月8日、地域・国際交流課の安井文康さんの協力でリモートインタビューを試みました。感染者数が6万7000人余(5月9日現在)、日本より1か月近く早く非常事態宣言下にあるカナダで、伊佐治さんもオンライン授業での留学生活を余儀なくされています。

――昨年10月からの留学生活はどんな形でスタートしたのですか。

 英語を勉強するために入学したILAC(アイラック)のトロント校は、17段階レベルに分かれて授業が行われています。校舎(ビル)が5校あり、英語力のレベルによって学ぶビルが違います。僕は10・11段階クラスでスタートし、今は最上段手前の14・15段階クラスで学んでいます。

 1クラスは10人から15人が基本で、授業は午前8時半から午後1時半まで。授業後は友だちと図書館やカフェで勉強後、ショッピングセンターに行ったり、観光地へ行き、ご飯を食べて帰ることが多いです。いろんな国の友だちがいるので、その国の料理が食べられる所へ連れていってもらったりして、毎日が新しい発見です。お互い第一言語ではない英語を通してコミュニケーションを取り、情報交換していく。高校時代からは想像もできない日々です。毎日が刺激的で、留学に来て良かったなと思いました。

――住んでいるのはトロント市都心にあるマンションですか。

 いいえ、地下鉄ラインでは端っこの方です。地下鉄に30分近く乗って通学していました。マンションではなく一軒家のシェアハウスです。僕の部屋は地下フロアにあり、4人のうち、1人が先週帰ったので、現在は3人。上のフロアにも4人くらいいます。それぞれ個室のほかキッチンなど共有スペースがあります。

――新型コロナウイルスの感染拡大により、カナダでは日本より1か月近く早い3月17日には非常事態宣言が発令されました。

 3月上旬から、コロナの影響で僕たち留学生の環境、雰囲気は大きく変わりました。学校は閉鎖となりオンラインでの授業となりました。とりあえずは2、3週間の予定でしたが、感染の勢いは収まらずそのままオンラインでの授業が続いています。時間割に従って朝8時半から午後1時半まで、休憩を挟んで3コマの授業が続いています。帰国して、自分の国でそのままオンラインでの授業を継続して受けている人もいます。

――どんな授業を受けているんですか。

 英語のスピーキング、リーディング、ライティング、リスニングを全部やって、先生が決めたトピックによる課題に取り組みます。最近では犯罪とかショッピングに絡んだ問題が取り上げられました。コロナについては、トピックとしては扱われませんが、朝、先生のあいさつの中で「最近、カナダでの感染者数も減ってきたね」などと話題として登場したりしています。

 授業はZoom(ズーム)で行われ、受講生が10人なら画面に10人が登場します。先生の指示で3グループに分かれてワーキングを行い、その後のメインルームに呼び戻されて、話し合ったことを発表することもあります。ちなみに日本人は僕を含め2人です。

――オンライン授業を体験してみての感想は。

 実際の授業だと、授業中だけでなく、休み時間や放課後も、英語で会話できる時間が当たり前のようにありました。しかし、オンラインになってからは、授業中だけしか話せるチャンスがなく、英語を使うチャンスや、習ったことを実践しながら復習することが難しくなりました。なので、元クラスメイトや友だちとビデオ通話で話し、少しでも英語をしゃべる時間を増やす努力をしています。

 オンラインクラスは3月18日から始まりましたが、1か月ほどは、どうすれば良いか分からなく、何となく過ごしていました。ですが、ここ最近から心を入れ直し、ダラダラ過ごすことなく、生活にリズムやメリハリをつけて、毎日、無理のない目標を立て過ごしています。

――日本もそうですが外出は厳しく自粛されているのですか。

 そうです。食料を買うため大体1週間ごとの買い物以外は基本的には外に出ません。ただ、晴れている日とかは家の周りや、住宅街の裏側にある林みたいなところを一人で散歩したりしています。もちろん、マスクをして、帰ったら手洗い、消毒、うがいをします。マスクや消毒液は3月からは完売状態ですが、幸い日本に帰る友だちからマスクと除菌シートをもらえました。それで助かっています。

 トロントの気温は最近10度前後。先週は18度くらいの日があって、その時は外に繰り出した人が多かったようです。桜が咲いていて、人が集まらないようゲージが置かれたりしていますが、ゲージの外から見ようと訪れる人もいるようです。カナダ人は暖かくなるとすぐ外に出たがるようです。日なたぼっこする人たちであふれている公園の様子がインスタグラムに投稿されていたりします。

――伊佐治君に続いて、海外留学をめざす学生たちには厳しい状況が当分続きそうです。

 留学計画を立てたのに、コロナのせいで日本留まっている人たちも多いと思います。コロナ収束後に行くつもりなら、この時期を逆にチャンスととらえ、今のうちに勉強しておくと、いざ留学した時、成長スピードが変わってくると思います。なので、ここで腐らずに、毎日計画を立てて、継続して勉強していけば、留学がより充実したものになると思います。これは自分にも言い聞かせるつもりで言っています。(笑)

 7月末には帰国しますが、愛知東邦大学では卒業は1年遅らせて、1学年下の学生たちと一緒に就職活動する予定です。またカナダに戻って働くことも含めじっくり考えるつもりです。若いうちに海外での経験を積ませてくれる会社に就職できればと思っています。