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TOHO INTERVIEW

【第14回】米国の新年祝うローズパレードに響けTOHO吹奏楽。東邦高・愛知東邦大バンド114人がDLでも夢舞台

東邦高等学校吹奏楽部顧問、愛知東邦大学吹奏楽団総監督

白谷峰人さん

東邦高校吹奏楽部OB、学生課職員

白谷峰人(しらやみねと)

名古屋市昭和区出身。東邦高校普通科、名古屋芸術大学音楽学部器楽科トランペット専攻卒。東邦高校卒業後も吹奏楽部コーチとして後輩を熱血指導。東邦学園専任職員となった2007年には愛知東邦大学に吹奏楽団を創団。見た目とは裏腹の行動力で高校の吹奏楽部、大学の吹奏楽団と行動を共にし人気は絶大。40歳。

 アメリカの新年祝賀行事としてカリフォルニア州パサディナ市で開催される「ローズパレード」に、東邦高校生と愛知東邦大学生計114人で構成する合同バンドが参加します。アジア・オセアニア地区代表として夢の舞台へ、出発までカウントダウンが始まりました。高校、大学で熱血指導を続ける引率者の学生課職員、白谷峰人さんに聞きました。

――ローズパレードの”夢舞台”への出発が12月21日。いよいよカウントダウンですね。

 高校生80人、大学生8人と卒業生も含めた合同バンドの総勢は114人。12月21日朝、2台のバスで東邦高校を出発して成田空港に向かいます。成田からの離陸は夕方です。ロスアンゼルスに近いパサディナでの新年パレードを前に、ディズニーランドでのクリスマスパレードにも2回出場。ローズパレード出場のマーチングバンドが参加するフェスティバル、ディズニーランドでのワークショップ、締めくくりの山林火災に遭った森林復興イベントであるグリーンバンドフェスティバルと6回の公式行事に参加します。グリーンバンドフェスティバルにはお世話になったホームステイ先のホストファミリーも招待されます。

――演奏曲は何曲くらい準備していますか。

 ローズパレードは学生フットボールを盛り上げる新年祝賀行事として120年前に始まった全米で人気のパレード。70万人の応援の中、5.6マイル(約9km)を2時間半かけて行進します。パレードでは8曲、バンドフェスティバルで5曲、ディズニーランドでも何曲かを演奏しますが、メーン曲は今年12月18日に全世界で同時一斉公開の『スター・ウォーズ』新作で流れる曲です。114人で演奏しますが、ディズニー社が上映権利を手にしたことから向こうでは最高に盛り上がるのではないかと思います。ディズニーランドでのワークショップでは、渡される楽譜を使い、ディズニーの映画の映像に合わせて演奏します。

――吹奏楽の世界に足を踏み入れたのはいつですか。

 中学生の時です。サッカー少年でしたが通っていた中学校にサッカー部がなくてクラブチームでやっていました。でも、どこか部に入らなければならなかったので入ったのがブラスバンド部でした。東邦高校の吹奏楽部にいた卒業生の先輩から定期演奏会のチケットを無理矢理買わされて、もったいないので友達と一緒に聴きに行きました。そこで初めて出会ったのが伝統ある東邦のマーチングドリル。感動でした。絶対に東邦高校に進学してマーチングをやろうと決めました。単純に、カッコいいと思いました。当時、部員は100人近く。ライバルはたくさんいましたので懸命に練習を重ね、吹きまくりました。以来、トランペット一筋でした。

――愛知東邦大学に吹奏楽団が発足したのは2007年。愛知東邦大学が東邦学園大学から校名変更し、経営学部に加え人間学部が新設された年です。

 東邦高校卒業後も母校で吹奏楽部のコーチは続けていました。名古屋芸大を卒業し、知的障碍者施設で音楽療法の仕事をしたり、養護学校、小学校での常勤講師を経て東邦学園の嘱託職員となりました。その間も後輩たちの指導は続いていました。2007年に専任職員にしていただきましたが、当時、常務理事だった榊直樹学長から「東邦高校には伝統ある吹奏楽部がある。大学にもぜひ吹奏楽団をつくってほしい」と言われました。創団に加わった学生は東邦高校卒業生を中心とした3、4人。楽団を構成するには全く足りず、ロックバンドでもジャズバンドでもないがボーカルもベースもいるという状態でした。3年ほどして東邦高校吹奏楽部員だった6人が入ってきて、やっと吹奏楽の曲を演奏できるようになりました。吹奏楽団と呼べるようになったのは一昨年(2103年)あたりからです。それでもまだ部員は15人だけです。

――ローズパレードの話が持ち込まれたのはいつごろですか。

 忘れもしない2008年です。「ローズパレードにチャレンジしませんか」とグリーンバンド協会から打診がありました。説明を聞いて、夢のようなパレードだとは思いましたが、厳しい審査があり、バンド人数が100人以上であることが条件。高校の部員は約70人。とても無理だと思い断りました。でもその後、毎年のように打診があり、同じ東邦学園である大学生、卒業生が合同で「ALL TOHO GLEEN BAND」として参加できそうだということで挑戦してみることにしました。ただ、全米でも数百の応募校から高校・大学マーチングバンドに出場できるのは10校程度。海外からの出場枠はアジア・オセアニアから1校という狭き門です。厳しいビデオ審査によるオーディションを経て、昨年(2014年)9月に”合格通知”が舞い込みました。最初の打診から6年後ですね。

――夢の舞台の体験は、高校生や学生たちには大きな自信になりそうです。

 エンターテイメントに対する考え方が変わるみたいです。これを機会に英語を磨こうという学生も多く、これまでの参加校の例ではアメリカで就職したいという学生も出てくるようです。主体は高校生ですが、高大一緒に練習したり合同演奏の場も増えました。92年の学園の歴史の中で、愛知東邦大学の歴史はまだ15年にしかなりませんですが、学生たちにとっては伝統の学園史に1ページを刻むことで大きな誇りになることは間違いありません。まさに夢の舞台になると思いました。高校生、大学生の親たちを中心に約60人が応援ツアーを組んで現地に駆けつけてくれることになっていますが、後援会の皆さんを始め、多くの皆さんのご支援には感謝でいっぱいです。1月5日夜の成田に帰国し、東邦高校には6日朝、バスで帰ってきます。

《「ローズパレード2016」出場後援協賛の振込先》

 ローズパレードへの参加費用は自己負担ですが、楽器をそろえるなどの費用を中心に1000万円の寄付金を集める「ローズパレード2016出場後援会」が組織され、郵便局口座で1口3000円(3口以上)の寄付金を募っています。振込先口座番号は「00850-2-184517」(加入者名:「ローズパレード2016出場後援会」)です。 問い合わせ窓口は大学が白谷さん(052-782-1241)、高校は村田悟理事(052-782-1171)です。