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TOHO INTERVIEW

【第25回】頼もしい国際ビジネス学科1期生たちのアクティブな始動。何かやってみたい、何かに挑戦したい人を育てたい

経営学部国際ビジネス学科

田村 豊教授・学科長

経営学

田村豊(たむらゆたか)

静岡市出身。明治大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得。博士[経営学]明治大学)。明治大学経営学部非常勤講師などを経て2001年4月から本学就任。論文に「成長をどのように維持させるのか―リーマンショック以降の愛知の自動車部品メーカーの動向を振り返る―」(清晌一郎編著『日本自動車産業グローバル化の新段階と自動車部品・関連中小企業』2016年、社会評論社)。など。愛知中小企業家同友会自動車研究会のコメンテーターとしても活動中。

 経営学部に新設された国際ビジネス学科(IB:International Business)が動き出しました。多目的室を改装してオープンした「PIAグローバルセンター」は日本語禁止の「English Only Zone」で、1期生たちがネイティブ教員と触れ合いながら英語力を磨いています。初代学科長の田村教授に聞きました。

――国際ビジネス学科が動き出しました。初代学科長としての感想をお聞かせください。

 

 1期生は12人(男子8人、女子4人)。国際ビジネスに関する経営学の専門知識を実践的に学びながら、世界に羽ばたくグローバル人材を育てるという学科開設の方針にこだわったこともありますが、少数精鋭でのスタートになりました。学生同士や教職員とは、いろんな意味でコミュニケーションがうまくいっているようです。学生たちのまとまりもよく、グローバルセンターと授業教室を活発に行き来しています。掲げた定員には達しませんでしたが、小さく生んで大きく育てるという言葉もあるように、1期生たちはたくましく育ってくれるだろうと期待しています。

――国際ビジネス学科の特徴はどこにありますか。

 企業や社会で進んでいる国際化を実践的に学べる点です。特にリアルな学習という点を重視して、学習プロセスを構成させています。学科での勉強を3年生で実施する「海外でのビジネスインターンシップ」に焦点を当ててカリキュラムを組んでいる点です。わかりやすく言えば、「海外の企業に出かけて勉強してみよう」という学科です。海外に行って海外で働く日本人の強さ、仕事の楽しさ、厳しさなどを実感してほしいです。きっと将来への大きなインパクトになると思います。驚くべきことですが、文科省調査で見ると、日本の大学の中で、海外でのビジネスインターンシップを経験している学生はわずか0.1%にすぎません。また海外でのビジネスインターンシップを取り入れている学科も1/4にすぎません。さらに多くの場合、インターンシップ期間も2週間以内のごく短期にすぎません。国際ビジネスでは2週間以上を計画しています。ですから今回の国際ビジネス学科のプログラムは、かなり挑戦的な内容になっていると思います。3年生の海外インターンシップへの参加をめざして、1年生から経営学、広い教養、また英語を勉強していくことにしています。また、教員がチームでサポートする体制をとっていますので、学生が直面するさまざまな課題を、学生と相談し解決することができると点も特徴と言えるでしょう。

――始動した「PIAグローバルセンター」では学生たちの明るい表情が目立ちます。

 学生たちの英語力を磨くため、米国オレゴン州にあるメリルハースト大学の傘下の語学教育機関であるパシフィック・インターナショナル・アカデミー(PIA)と提携を結びました。PIAを導入する上で大切にした点は、アメリカで行っている授業をそのまま本学で実施できる教育体制を準備することでした。そこで多目的室4を改装して4月から誕生したのが「PIAグローバルセンター」です。担当スタッフとして海外経験のあるネイティブの方に来ていただきました。ジェニファー・マグワイアさんとローラ・イーブルさんの2人の女性教員です。センター内では日本語は禁止でオールイングリッシュが原則です。学生たちは日常生活の中で英語が使いこなせるよう英語漬けの環境に飛び込んでいます。

――今年の入学式では、東南アジアを舞台にしたビジネスの最前線で活躍している卒業生の望月崇伸さん(2002年経営学部卒)が新入生たちにエールを送りました。

 愛知東邦大学では16年前の開学時から教員をしていますが、こうした卒業生の活躍をとてもうれしく、心強く思いました。一番面白いと思ったのは、望月君が、学生時代にサッカー部をつくった時の体験談を始め、海外での仕事でも、失敗しながらもその中で学んだことを生かしてきたことです。ゼミ活動、クラブ活動にしろ、失敗を恐れずに挑戦し続け、海外での就職先を見つけてくるような学生たちが育っていくことを期待しています。

――先生はどんな研究に携わっているのですか。

 2004年以降、アメリカ、ヨーロッパ、インド、アセアン、中国などで活躍する日系工場を訪問してきました。愛知の主要産業である自動車産業に注目し、トヨタ、デンソーをはじめフォルクスワーゲンなどの日本と欧米の大手自動車メーカー、また中小日系部品メーカー、ローカル部品メーカーなどに訪問させていただいています。100社以上回っていると思います。関心は「日本的経営手法が果たしてどこまで国際化しているのか?」、この点を国と地域、企業間で比較することにあります。日本企業のビジネス手法は独自性が強い点があり、アメリカの経営方法とは方向性が異なります。しかし進出先の海外では現地の条件に合わせ、日本で培った自分達の考えと修正せざるを得ません。苦労するのは、日本の本社と現地を取り持つ日本人ビジネスマンたちです。日本的経営手法がどのように現地化し、どのような問題に直面するのか。こうした点を継続的に調査してきました。

――学生たちに読んでほしい本を紹介してください。

 勉強する姿勢で大切なことは自分で考え、調べてみることだと思います。そこでぜひ読んでもらいたい本ですが『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル)、『この一言が人生を変える イチロー思考』(児玉光雄)はお薦めです。『思考は現実化する』は有名な本で、ゼミ生たちにはよく読ませてきました。私のこれまで読んだ自己啓発書の中では最も面白かった本です。私もこの本からも学びましたが、自分の考え方をベースに、自分自身をよく見つめ、自分を省みられる人間になってほしいと思います。イチローの考え方も授業ではよく紹介します。イチローがさすがだなと思うのは、なぜこういうことになったか自分でしっかり説明できることです。自己洞察力がすごい。人生の師というのではなく、ヒントを与えてくれる人という点でイチローはお勧めです。自分を見つめ、自分で必要な課題を発見し果敢に挑戦してみる。ぜひ読んでみてください。