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新年明けましておめでとうございます。
愛知東邦大学 学長 山極完治より新年のご挨拶を申し上げます。
大学が直面している多くの事態には、山のように「問題」がある。問題の多さからどこから手をつけていいのかわからず、手順を誤ってしまうと解決不能の事態に陥ってしまうので、「問題」はやっかいなもの、避けて通りたいものとなる。
ところが、問題とは、本来、喜ぶべきものではないのか、と語るのは変革する哲学を掘り下げる柴田昌治さんだ。
柴田さんの言いたいところはこうだ。
「問題は起こしてはいけない負の存在と考えてしまうと、勢い隠蔽さえ起こる。ごまかしがごまかしをよぶことになる。風通しの悪いカビの生えた組織がうまれてしまう」。
そうではなくて、問題は、それと格闘し、その解決のプロセスを通して人間が試され、成長し、「進化」をもたらすプラスの存在だ、と考えてほしい、ということだ。
問題の存在を喜ぶことができると、次々と問題が指摘され、解決行動が発生し、そうしたなかで、組織は自律機能が働く。組織が生まれ変わり、進化していく。
このように、「問題」に対する基本的なスタンスを変えることが肝心だ。
さて、「問題」の解決を考える段になると、そこに「課題」が浮かび上がる。
「人間が立ちむかうのはいつも自分が解決できる課題だけである」と説いたのはカール・マルクス。課題が意識されるということは、既に、「そのうちに解決の糸口や条件が内包されている場合に限ったことである」ということである。課題認識の内部に、既に解決策はそこにある。課題発見があると、解決も見えてくる。こう考えると、問題に積極的に挑戦する意味が理解できる。
ただ、そう考えることができるのには、「誰かが必ずサポートしてくれる」という組織文化の醸成があってのことだ。上司や同僚、仲間に対する信頼感から来る安心感があってこそ、そういえるのだろう。
新年は愛知東邦にとっても正念場、2010年を反転の年にするためにも、問題、課題そのものについて考えてみたところだ。
※柴田昌治氏:ビジネス教育会社設立。『なぜ会社は変われないのか』など著書多数。
(東邦キャンパス第109号より抜粋)
カテゴリ:ニュース|更新日:2010年01月07日
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