愛知東邦大学

2018.09.18

西野達さんの芸術選奨受賞を記念し講演とシンポジウムを開催

 東邦高校の卒業生(1978年卒)で、現代美術家として国際的な舞台で活躍する西野達さんの2017年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞を記念した東邦学園主催の講演とシンポジウムが9月15日夜、名古屋市中区で開催されました。
 会場の青少年文化センター(ナディアパークデザインセンタービル11階)は、東邦高校生たちや、後援した東邦高校同窓会の東邦会、愛知東邦大学同窓会の邦友会、東邦学園を応援するフレンズTOHOの関係者ら約200人で埋まりました。
 開会に先立ち、東邦学園の長沼均俊常務理事が「西野さんはアートの技法を駆使して世界中の人たちを驚かせ注目されています。本日の講演とシンポジウムがアートの可能性について考える機会になれば幸いです」とあいさつ。


 東邦会会長の高山仁惣さん(1972年卒)が「昔から東邦高校には生徒たちが、自分の活躍する場を見つけようとする文化があります。西野さんもそんな文化を持つ東邦高校で学ばれて世界で活躍しています」と西野さんのプロフィールを紹介しました。
 西野さんは「西野達の不可能を可能にするアートワーク」のテーマで講演。シンガポールのマーライオンを使ったホテルプロジェクトや愛知県美術館での「愉しき家」展などの自身が手掛けた作品の数々を紹介。スクリーンに奇想天外とも言える作品が登場するたびに、会場からはどよめきが上がりました。


 シンポジウムでは西野さんと、刈谷ハイウェイオアシスなど多くの設計に関わった建築家の鵜飼哲矢さん、河村たかし名古屋市長が「アート・建築から観た未来の街づくり」をテーマにそれぞれの立場から持論を展開。名古屋城木造復元で名古屋の魅力向上を目指す河村市長には、西野さん、鵜飼さんが、それぞれ自身の作品が評価されるまでは逆風にさらされた時期もあったことを紹介しながらエールを送りました。
 閉会にあたり、東邦学園の榊直樹理事長は「西野さんの主張を通して、誇りを持つことの大切さを触発された皆さんも多かったと思います。皆さんの心に突き刺さるメッセージとなったとはず」とあいさつしました。


 2時間に及んだ講演とシンポジウムでは総合司会を山中章子さん(フジテレビアナウンサー)、シシンポジウム進行のモデレーターを牧ゆかりさん(美術作家)の、いずれも東邦高校OGが担当しました。


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