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地域創造研究所が「アクティブ・ラーニングの視点を問う」で記念シンポジウム

2018/3/5

 愛知東邦大学地域創造研究所は3月3日、設立15周年を記念し、「アクティブ・ラーニングの視点を問う~小・中・高・大学で『主体的・対話的で深い学び』を育むために~」をテーマにしたシンポジウムを名古屋市中区の名古屋ガーデンパレスで開催しました。
 シンポジウムには60人を超す小、中、高、大学教職員や愛知東邦大学生らが参加。コーディネーターを務めた愛知東邦大学教育学部長の今津孝次郎教授は「アクティブ・ラーニングは今や授業改善のスローガンになっていますが、最近、文科省は〝アクティブ・ラーニング〟という言葉は使わず、〝アクティブ・ラーニングの視点〟という言葉を使っており、本日の副題である『主体的・対話的で深い学び』の中身こそが問われています。

シンポジウムでは小、中、高、大学の全体に関わってくる〝深い学び〟について問い直していきたいと思います」とあいさつしました。
 高校現場を中心に東海学園大学スポーツ健康科学部の水野正朗准教授(前名古屋市立桜台高校教諭)が、小中学校現場を中心に椙山女学園大学の林敏博客員教授(前名古屋市立蓬来小学校校長)が報告。大学現場を中心に名古屋大学大学院教育発達科学研究科の坂本將暢准教授がそれぞれ現状と課題について報告しました。

 各報告に対し、会場からは「アクティブな授業、自主的な授業をめぐって教員に挑戦状がたたきつけられている点では小学校教員も大学教員も同じだと思った」「初等中等教育に比べ、高等教育が抱える課題の重さを改めて感じた」「副題である『主体的・対話的で深い学び』をどう育むかということこそが本日のシンポジウムのメーンテーマだと思った」などの感想や意見が寄せられました。
 会場との質疑応答では、愛知東邦大学経営学部2年生の葛岡亮哉さんが、「授業に関心が持てずに大学を去った友人がいるが、自分と関連づける授業をしてほしいと思った時、大学の先生にどう訴えたら有効か」と質問。

 大学での深い学びについて、「目の前の問題だけでなく、〝あの時、あんな風に言っていたのがあれか〟といった、長い年月をかけて芽が出る授業こそ意義がある」と報告した坂本准教授は、「大学ではそうした課題に応えるためFDとして授業改革が進んでいる。退学しても、自分のやりたいことを見つけ、将来また大学で学び直したいと思うかもしれないのでネガティブな面だけで考えない方がよいのでは」と述べました。
 討論を締めくくった今津教授は「思考のアクティブ化の一つとして、大学教員は学生が考えざるを得ない発問をすることが大事。これは小中高でも同じだと思う」とも述べました。
 閉会あいさつで榊直樹学長は「アクティブ・ラーニングをめぐって、小学校から大学までこれだけ多くの皆さんの参加があり、たくさん質問がありました。限られた時間で終わらざるを得ないのは残念ですが、ぜひまたこうした企画ができればと思います」と述べました。